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    シングル化する日本

シングル化する日本

シングル化する日本

シングル化する日本ISBN:4896917189
出版社:洋泉社
Author:伊田 広行
Media:新書
価格:¥ 756


詳細情報
内容(「BOOK」データベースより)
二〇二〇年には四〇代男性の四人に一人が結婚していない!二〇〇六年以降は人口が減少しはじめる!知らなかったではすまされないほど結婚や家族は変貌を見せてきている。この変貌は、父性・母性・家族の復権を唱えても止められない。それは右肩上がりの成長が望めない時代に対応できなくなった日本社会・日本型家族の歪みを表しているからだ。シングル化する日本で求められている社会システムとは何か?年金や税金、育児や介護、労働や賃金なども視野に入れながらその姿を検討し、結婚や家族・親子関係がどのようになるかをシミュレートする。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
伊田 広行
1958年生まれ。大阪市立大学経済学部卒業、同大学大学院後期博士課程取得退学。現在、大阪経済大学教員。専門分野である社会政策・労働・家族をジェンダーとシングル単位の視点から考察している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


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カスタマーレビュー
「個」の視点から見直してみると
 著者があえて採用した「シングル」という用語法で、むしろ損をしてはいないでしょうか。これだと「独身」のニュアンスが勝ちすぎ、本書が単に非婚・独身主義を推奨しているかのように表面的に受け取られる恐れも出てくるからです。普通に「個人」「個」でも良かったと思います。本書の論点はあくまで「家族」という枠組み、ことに「性分業を前提とした家族」を社会の単位とする発想をシングル=個の視点から見直してみよう、ということです。
 現代日本における非婚化・少子化事情についての分析は、これらを単純に克服すべき社会悪とはみなしていない著者だからこそのリアルさがあり、他の論者たちよりも実情をよく捉えているといえそうです。これらに「家族単位」の発想の限界が現れている、という著者は見ます。
 家族がいかに人間にとって大切なつながりであっても、これを「単位」とすればひとつの「閉じた社会」となってしまう。そのなかでの「個」の立ち位置がなくなりやすい、内部での暴力や抑圧が問題とされにくい、他のつながりに開かれにくくなる…などのマイナスがあるのは確かでしょう。その意味で家族を数ある人間のつながりのあくまで一つとして相対化し、「個」を出発点として見つめ直す視点には共感します。著者自身が断っているようにそれは家族否定論ではなく、相対化を否定と受け取るのは、それこそ原理主義者のすることでしょう。
 問題点を挙げれば、個々人が自らの人生のありようを選び取ってゆくという意味での自己責任は強調されても、「他者・社会への責任」という契機が不十分、ということでしょう。その意味でも、本書の視点だけでは完結したものではありえず、「個として立ちつつ、より深いつながりを求める」視点を打ち出した著者の別の本『スピリチュアル・シングル宣言』による補完は不可欠で、二冊をあわせて初めて本当の評価ができるように思います。


根本的に間違っている、と私は思う。
発想が根本的に間違っていると思います。
人間はシングル単位が基本ではありません。

人間は、必ず男女の対によって産み出される生き物です。
『男女の対』が基本的な人間の姿・形なのです。

仮にシングル族が人口で50%以上になったとしても、
皆、絶えて行きます。
『多様な生き方』があるなんてウソです。
ただ画一的に「孤老死」に向かう「絶え方」があるのみです。

300年後、修学旅行で京都に降り立つ学生たちは、
みな、男女が対になった愛し合い、育ててきた子ども達です。
シングル族は忘れ去られ、忘れられたことすら忘れられるのです。

ハーメルンの笛吹きのようなシングル礼賛派に注意して欲しいと思います。
それが、かつて20年前に女性学を学び、そして脱却した私なりの結論です。

女性学から離れられず20年間こだわり続けた人々が画一的に「孤老死」へと突き進み、
あわよくば仲間を一人でも引き入れようとする姿を観るのは辛いです。

「善意かならずしも善ならず」というのは、カルトも同じことなのです。

実現可能なのでしょうか
戸籍、年金、健康保険など、日本の制度の多くは「家族・世帯単位」で作られています。本書は、晩婚・非婚・少子化の今、もうそれでは現状に合わない、という視点から、制度の根本的刷新を唱えたものです。その柱が、家族単位の社会から個人単位の社会への転化です。モデルとして、筆者は北欧型社会のありかた(高負担だが高保障、失業はワークシェアリングで回避、低収入だが自由時間多)をあげています。
確かに周りを見回すと、夫婦に子供二人の「平均的家族」は少数派・・・というか、見当たりません。世は否応なしに一人世帯時代に移ってゆこうとしています。筆者の言うように新しい対応が早急に求められるところだというのはよくわかります。
しかし、だからといって北欧型社会に移行できるでしょうか。この国の政府に高い税金を納めても、確実に自分へのサービスとして戻って来るとは、私にはとても思えません。この不信感は、決定的な壁になるでしょう。悲観的ですが、筆者の言うシングル社会化は不可能では・・・と思ってしまいます。

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  新・シングルライフ 集英社
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