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    負け犬の遠吠え

負け犬の遠吠え

負け犬の遠吠え

負け犬の遠吠えISBN:4062121182
出版社:講談社
Author:酒井 順子
Media:単行本
価格:¥ 1,470



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カスタマーレビュー
「えらい」の国と「すごい」の国
どうせお嬢で高級負け犬のくせに、という悪口は別のところで書いたので省くとして、私はそれとは別に、酒井のセンスは信用している。
ここでは、「えらい」と「すごい」について、酒井の眼力の確かさを述べたい。
主婦の価値観は「えらい」であって、働く負け犬の価値観は「すごい」である、と酒井はサラッと言っているが、これを言語化したのは酒井が最初ではないだろうか。
「あの人は、お姑さんが足が悪くて、送り迎えをして」えらい、「子供が難病のうえ、親の面倒までみて」えらい、「えらい」とは主婦に対する最大級の誉め言葉である。
いっぽう、仕事の場で「えらい」が使われる場合は、「あの人は残業100時間に耐えてえらい」とか、「お茶くみを率先してえらい」とか「上司のいじめにもめげずに明るくふるまってえらい」とか、どちらかというと、「がまん」に対して使われる。べつに仕事ができるとかいう能力に対する賛辞ではない。
能力に対する賛辞はやはり、「不況なのにこんなに注文を取ってきてすごい」「あんな気難しい客をなだめてすごい」「こんな短時間で報告書を書き上げてすごい」などになる。
主婦と負け犬は違う価値観で生きているから相容れない、ということを、「えらい」と「すごい」で示した酒井のセンスはやはり「すごい」。
「すごい」の世界から「えらい」の世界へ移住する場合には、「忍耐」を用意してから引っ越さなければいけないのですね。
また、一部のおたく男性の顰蹙を買ったという「売れ残っている男性すべてダメ男そのタイプ分け」であるが、このように細分化までしなくとも、私とてそう思っていた。適齢期には、女性のほうが目をらんらんと光らせて手ぐすねひいていたのだから、売れるものなら売れていないわけがない。
男性というのは、いつも「鑑賞する側」だと思って生きているから、「鑑賞用の陳列棚」に移し変えられた場合は拒否反応が大きく出るものだ。酒井よ、某精神科医のうわごとなど気にするな。

顰蹙とユーモアは紙一重
 で、この本は紙一重でユーモア優勢。

 確かに本書で負け犬に分類されている女性像に読者自身が
属していたら、そんなに余裕を持って読めないかも知れない。
(ちなみに私はこの本の分類上オスの負け犬です)

 が、そこにあるのは著者の暖かい目線だ。
(文意を理解出来ない人間存在するだろうが)この本を持って
差別云々を持ち出すのは見当違いも甚だしい。

 こんな(いわゆる負け犬の)女性もいるのだ。
そしてそれは一人じゃない。
だから世間の目なんて気にせず生活しましょ。
でも、老後もこのまま一人はちょっと不安。

 これは別に女性に限ったことではない。
男性だって負け犬に属していれば同じ事を考えます。
自虐ネタで笑いながら、誰もが考える先のこと。
そんな材料も提供している一冊。

 世間一般に流布している女の幸せ(結婚して子供を作る)を
捨てて(笑)己をネタにしたのです。面白くないわけがない!

 加えて三十路を超えた独身の女性の意識も垣間見られる一冊。
オスの負け犬を脱するヒントを探す御仁にもお薦めかも知れません。

負け犬というカテゴリーをどう捕らえるか?
作者の定義する「負け犬」にあたる人にとってはこの本はどう受け止められるのだろうか?お金持ちでも「嫁がず、生まず、30歳以上」になるとこのカテゴリーに入り、巷でいう「勝ち組」「負け組」とはまた違った分類がされています。作者自信も「負け犬」。自分がこのカテゴリーにはいったらかなり抵抗をもってしまうかも。それでもスラスラと読めてしまうのは、やっぱり「そうそう。わかる。わかる。」と読者を納得させれる作者自信の体験と同カテゴリーに入る女性に対する分析力の賜物。
ちなみに「負け犬」の素質十分の私(怖い)。25歳くらいにこの本を一度読んでみるといいかも。30歳こえたらちょっと心情的に読みづらくなると思いますが、なかなか良い指摘をしているので、一歩ひいて読んでみると腹もたたないかも。

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